私にとっての多読のバイブル、Wonderを読んだ

洋書多読

生まれつき顔に障害を持った男の子の物語、Wonderを読みました。
とても面白かったので、少しだけ内容のシェアと、勉強用の教材としてのレビューをしたいと思います。

著者総語数YLATOS個人的評価
R.J Palacio730535.54.84.7
※YL(読みやすさレベル)とはSSS英語多読研究会が、ATOSとは米国RENAISSANCEが定めたブックレベルのことです。

あらすじ

Auggie Pullman は10歳の男の子。彼は顔に障害を持つため、ずっとお母さんの家庭学習で勉強してきました。しかしそんなAuggieにもついに学校へ入学するときが来ます。

学校ではAuggieの見た目に恐れる人、からかう人、気にしない人、いろんな人がいました。Auggieは最初のほうは塞ぎがちでしたが、親友になったJackSummerという気の合う友達もできて学校生活が少し楽しくなりはじめていました。

Auggieはハロウィンの日が一年で一番好きでした。なぜならハロウィンではみんなお面を被っているので、誰も彼の外見を気にする人はいないからです。大好きなスターウォーズの変装は時間の都合で間に合わず、みんなに告げていなかったお面を被って学校に行きます。

みんなスターウォーズの変装をしたAuggieが来るのを待っています。しかし彼が被っていたのはBloody Screamのマスクでした。Auggieの存在に気づかないJackはうっかり彼の目の前で残酷な言葉を吐いてしまいます。

それを聞いたAuggieはショックを受け、それ以降Jackを避け続けます。しかしSummerだけは何があっても変わらずAuggieに接し続けたのでした。最高に気が合う親友に裏切られた彼は一体どうなるのでしょうか?

英語学習用としても素晴らしい本

ストーリーが面白いから語数が多いにもかかわらず、どんどん読みすすめることが出来ます。さらに登場人物ごとの視点で文章も変わっていきます。最初は主人公であるAuggieの視点ですが、途中でお姉ちゃんのOliviaに切り替わってからは文章が少し難しくなったりします。

この本でよく見かける a kind of や way too などの口語でよく使われる表現は最初理解しにくかったのですが、何度も見ていると不思議とすんなり意味が取れるようになってきました。

視点が変わり文章の難易度が上下することは、読んでいて飽きないところでした。総語数も73053と児童書にしては多いので、語数を稼ぎたいと思っている人にもピッタリの本ではないでしょうか。

二度読むことで成長を感じる

洋書はほとんどKindleで読むようにしています。本当は手に取って読むほうが好きなのですが、やはりKindleのハイライトやメモ・検索機能が手放せないほど便利なのです。(ちなみにKindleはPCで使用しています)

1度目に読んだ時、よくわからなかった箇所などにハイライトを付けておくと、2度目読んだ時に自分の成長を感じることが出来ます。これがまた気持ちいいんです。

この本は総語数が20万語程度の時に1度読んで、70万語程度の時に2度目を読みました。今後もまだまだ読み返すことになると思います。

勉強になったイディオム・構文など

Since it rained for the rest of the day, we spent most of the afternoon goofing off in the rec room.

Palacio, R. J.. Wonder (p.78). Random House Children’s Books. Kindle 版.

goof off : (仕事などを)サボる、怠ける

But Miranda was the funniest: she was crying more than anyone and squeezed me so tight that Via had to practically pry her off of me, which made them both laugh.

Palacio, R. J.. Wonder (p.94). Random House Children’s Books. Kindle 版.

pry A off of B : BからAを引きはがす

I overheard them talking about fixing Mom up on a blind date with August’s uncle Ben.

Palacio, R. J.. Wonder (p.41). Random House Children’s Books. Kindle 版.

fix somebody up (with somebody) : (人)に(~との)デートを手配する

I think I was the only one who wasn’t in on it, except for Summer and maybe the D&D crowd.

Palacio, R. J.. Wonder (p.45). Random House Children’s Books. Kindle 版.

be on in ~ : ~に関与する

Kindleで立ち読みしてみよう

Wonder (English Edition) Kindle版

オーディオブックもあります、と言いたいところですがなぜかスペイン語はあっても英語でのオーディオブックはAudibleにはありませんでした。

Audible (オーディブル) – 本を聴くAmazonのサービス

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