糖質制限おすすめ書籍「炭水化物が人類を滅ぼす」

健康

糖質制限をする人にぜひ読んで欲しいと思う書籍があります。
それは50代の内科医である著者が、自身の糖質制限体験談をもとに書いた「糖質制限が人類を滅ぼす」という本です。

この本を読むと、なんで炭水化物が体に悪影響を与えるのか?いつからそうなったのか?そもそも人類は構造的に糖質が必要なのか?といったことが学べます。

本質的なことを学べる

この本のすごいところは、糖質制限の基礎的な知識はもちろん、なぜ糖質制限が受け入れられない社会的風潮があるのか?人類以外の動物の血糖値や構造から、穀物と人類の出会いにまで突っ込んで言及していることです。個人的には牛の胃の構造など、すげー面白かったです(笑)

ちなみにこの本で一番共感したのは以下の文章でした。

だが、 糖質制限に体が慣れると、自分が以前ほど「食事に執着していない」ことに気がついた

これね~、糖質制限を本気でやってみた人なら共感できると思うのです。

以前はラーメンやうどん、パスタ、丼もの大好きで食べまくってました。「こんな美味しい食べものを断つなんて出来るわけない、炭水化物なしの人生なら死んだほうがましだ。」なんてホンキで思ってました。

でも本当に糖質を抜いた状態に慣れてくると、「あの獰猛で衝動的な食欲は一体なんだったんだ?」と思います。体は明らかに満腹なのに心が求めていたんですよね。心理的な依存だけ。結果的に体に必要なタンパク質や脂質よりも、糖質を求めるという意味のない食事をしていました。

食べると幸福感に包まれ幸せを感じて心は満たされる。食べないと衝動的な食欲に襲われる。これは糖質中毒という依存状態に陥っているとも言えるわけです。でもそのことに気づくことはないわけです。なぜなら、ご飯やうどんは日本人の代表的な主食でもあるわけですから。

糖質制限のすごいところは、この日本人の食の原点ともいうべき「主食」を完全否定している点にある。だから、じっさいにやってみると、たいしたことなく簡単に始められるのに、「主食を食べない」 というだけで、心理的軋轢や多大な葛藤を生むわけである。とりあえず、頭から「主食」という言葉を追い出すことが重要だ。

うちは嫁さんの田舎から毎年お米をおくってもらってるのですが、これも糖質制限をするのであれば必要なくなります。でもこれ実際に面と向かって「もう米食べないんでお米いりませんっ」て言えます?無理でしょw

「米食べない???え?なんで???」ってなりますよね。だからこの部分はとても共感できるわけです。そして人によってはデリケートな問題になりやすのです。

糖質制限を続けていくモチベーションを得られた

僕の場合こういった本質的な理由を知っておくことで、糖質制限を続けていくモチベーションが高まりました。結局のところ、糖質制限を完璧にやり続けることは難しいわけで、肉とチーズに飽きたらまたラーメンやうどんを食べまくってもいいと思うのです。

でも心のどこかで糖質は人の体を構成する上でも、脳のエネルギーとしても実は必須ではないんだ、と納得した状態で生活していると、楽に糖質制限と付き合っていけるようになります。

糖質制限を実践してみて自分の体で感じたこと、そしてこの本を読んで心の底から自分のしていることに納得できたこと、この2つの経験は僕にはとても大きかったように思います。

「糖質制限って、宗教みたいなものでしょ?」なんていってるYoutuberもいました。でも結局それが必要かどうか決めるのはその人自身です。最初から盲信するのではなく、しっかり実践して吟味する。そういった判断材料のひとつとして、本書は非常に役に立つと思います。

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