子どもに勉強を教える時、何度教えてもわからないことに対してイライラしてしまいませんか?
僕は娘に算数と英語だけですが、勉強を教えています。
小学4年の頃から毎日1時間を1年近く続けてきて、娘の方から「教えて」といってくるような関係を維持できています。
こういった経験から気づいたことをシェアしたいと思います。
最初の1ヶ月は最低の指導をしていた
最初は子供に勉強を教えるなんて簡単だ、と思いこんでました。
実際にやってみると、教えている間の子どもの態度や、やる気の無さに振り回されてよく怒っていました。
勉強しない→怒る→娘も真剣になる→勉強が進む=正しい指導
このように勘違いしていました。
結果的に勉強は進みますが、問題の本質は解決してませんよね?
問題は「勉強しない」ことです。それを飴やムチでどうこうしてもその場しのぎにしかなりません。
その日はうまく進むでしょう、でもいずれ子供の不満が爆発します。
勉強する目的を設定してあげよう
そもそも勉強する動機がなければ自発的に勉強しようとはしません。単純に算数を解くことが好きなんだ、と言える子供がどれくらいいるでしょうか?大抵はTVやゲームのほうに流されてしまいますよね。
であれば少し邪道かもしれませんが、何かを達成することで褒美を用意したり、イベントを用意したりすることで短期的な目標を作ることが出来ます。
怒りを利用してはならない
やる気がない原因はハッキリ言えば、自分の努力不足です。もっと興味持ってもらえるように努力してないだけです。
それを無視して怒るのは子供に強制的に言うことを聞かせるという目的のため、怒りを利用していることになります。
心理学者アルフレッド・アドラーは怒りについてこのように述べています。
「怒りっぽい性格の人」など存在しない。 「怒りという感情をしょっちゅう使う人」なのだ。
怒りは制御不能であり、本人にはどうしようもない現象であるかのように思われがちですが、実は怒る人はそうすることで得られるものをよく理解しています。
僕の場合は「手っ取り早く娘がいうことを聞く」という利益が得られます。
だから指導者としては無能ですが、怒りを使ってなんとか進めていたわけです。
2つのルールを守るだけ
- 細かい間違いを指摘しない
- 覚えていないことを指摘しない
細かい間違いを指摘しない
ようするに、「子供の勢いを止めるような指摘はするな」ということです。
初めて教わったことを間違えるのは当たり前。理解できないのも当たり前。
そもそも人は出来なかったことが出来るようになった時、大きな喜びを感じます。
だから小さい間違いにはツッコミを入れないこと。ここはこう考えたほうが良いよ、などとアドバイスしたくなります。でも問題を解いてるときは、ただ黙ってみてること。
ひと区切り付いた時に、間違いを指摘して一緒に考えます。
覚えていないことを指摘しない
父「え?昨日やったじゃん・・・」
娘「・・・・忘れた」
この手のツッコミはご法度です。
昨日やったのになんで覚えてないの?っていうのは子どもの自尊心を傷つけることになります。
苦労してホワイトボードやノートに図形を書いて教えた内容がすっかり忘れられてた。
こんなとき、呆れるのではなく、「忘れて当たり前なんだ」という前提で向き合うと楽になります。楽になると教える方も楽しくなります。教えるほうが楽しそうに教えると、子供も楽しく教わります。
継続だけが信頼を構築する
3日坊主では子供の信頼を得られません。必ずこれらのルールを遵守して継続していきましょう。ハッキリいって最初は大変です、継続するには親も努力して子供と一緒に成長する必要があります。
僕は決して忍耐強いほうではありません。娘も素直に言うことを聞く子ではありません(笑)最初は本当に自分を抑えるのに苦労しました。でも本当にこっちの道を選んでよかったなと思います。
最初のように親としての権力を振りまわしていたら、もう続いてないだろうし、娘は勉強嫌いになっただろうし、なにより親と勉強した時期を振り返って、嫌な気持ちになるような思い出になっていたことでしょう。
継続していくことで時間はかかりますが、かけがえのない信頼関係が生まれます。子供が子供でいられる時間は短いです。子供が大きくなった時に良い思い出として懐かしんでくれるようになりたいものです。
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