Rise of the Earth DragonはDragon Mastersシリーズの第一作目です。シンプルな文章が多く、イラストも豊富で読みやすい本でした。一冊426円と安く、シリーズものなので、子供の多読用教材としてはかなり優秀だと感じました。
hoGR(Graded Readers)という語彙制限本を読んでいて物足りない人や、児童書のペーパーバックを読んでみたいけどHolesとか長くて読むのは厳しいかも、と感じている人におすすめです。
レイアウト
このようにイラストが画面の半分を占めるほど多いページもありますが、かといって文字が極端に少ないわけでもありません。語数は約6,000語でした。ちなみにATOSは3.1でした。
注意点として、この本は文字が画像として取り込まれているため、文字検索や、文字のコピー、ハイライト機能、単語をタップして辞書を見るなどKindleの持つ便利な機能が使えません。
とはいえ金額も安いし、シリーズ物で気軽に読めるので、難解な文章に疲れてきた多読チャレンジャーにはオススメしたい作品です。
ストーリー
玉ねぎを育てながらミミズと遊んでいる農家の息子が、突然お城からやってきた兵士に連れて行かれるところから物語は始まります。農家の息子Drakeはどうやらドラゴンマスターになる資格をもっているということでした。
お城に着くと、Drakeと同じような年頃の子供達がいました。彼らもどうやらドラゴンマスターのようです。驚いたことにそこには魔法使いもいて、生まれてはじめてDrakeは魔法を目の当たりにするのでした。
ドラゴンマスターたちにはそれぞれ、飼いならした竜がいました。Drakeも小さい翼のついた蛇のようなドラゴンを紹介されるのですが、全くゆうことも聞かないし能力も見せてくれません。ミミズの好きなDrakeはそのドラゴンを「Worm」と名付けました。
「もしかして、ぼくにはドラゴンマスターの資格がないのかも・・・」Drakeが焦り始めたある日、事件が起こります。
子供の多読向け教材として
この本はイラストと文章のバランスが良く、子供の多読用に揃えてみようかなと検討しています。僕がこの本の多読に良いなと思う点は、以下の点でした。
- 内容が簡単だが簡単すぎず、6,000語以上ある。
- 単語や文章を見て推測できるようなイラストが豊富。
- シリーズ物であるため続きが読みやすい。
デメリットとしてはシリーズものであるため、全部読もうとするとお金がかかってしまうという点でしょうか。どうしても総語数はお金の割に少ないと感じてしまうと思います。
対象としてはORTのレベル10をクリアしたあたりで、読み始めてみると良いと思いました。Amazonのレビューを見る限り、ネイティブの6~8歳の子どもが読むのに適しているようです。