最近よくサブスクリプション形式で洋書読み放題を提供しているサイトを見かけます。日本でもいくつかそういったサービスを提供している会社があるので紹介したいと思います。
Lepton Reading FARM
レプトン・リーディングファームはオンラインで洋書が閲覧できる月額制オンラインサービスです。月額980円でアメリカの教科書1000冊が読めるというお得感、たまりませんね。
Reading FARMが提供するのは、アメリカNo.1ブランド、ホートン・ミフリン・ハーコート社の教科書。アメリカの子どもたちが母語である英語を学ぶために学校で使用しているLeveled Readers(レベルド・リーダーズ)と呼ばれる教科書をすべて電子化しており、約40種類のジャンルの本1,000冊を取りそろえています。
アメリカの教材が多く取り扱われているようです。ネイティブがレベルに合わせたスピードで読み上げてくれます。読む前に主要ワードのチェックなどもあるようです。
読書後には確認テスト(単語・リーディング・リスニング)があり、楽しく復習できるます。さらに読書ランキングのようなものまであるようです。
毎月、「今月の読書マスター」として、ランキングTOP30を発表。他のみんなと競い合うことで、お子さまのやる気がアップします。
英語多読の森
『多聴多読マガジン』を出版するコスモピア株式会社 が 『コスモピアeステーション』というサービスを2018年の11月から開始しています。英語の森は多読だけですが、その他にも聴き放題コースや、オンライン英会話の話し放題コースなども提供しています。
なんと!読み放題の中に、ラダーシリーズがありました。
何冊か僕も買っているのですが、これ全部揃えようと思ったら相当お金かかりますよね。これが全部読めるだけでもかなりお得感はあります。
本の分類に関しては、読みやすさレベル「YL」を使用した本のレベル分けが特徴です。その他にも「CEFR」「英検」「レクサイル指数」などで分類されています。アドバイザーにSSS英語多読研究会の古川先生がいることからYLを採り入れているのも納得できます。
ネイティブによる読み上げ機能や、読んだ語数のカウントなども学習記録として残るので子供の読書管理にも最適だと思いました。
Oxford Reading Club
そして皆様お待ちかねの?(僕だけかなw)、Oxford Reading Clubの登場です。個人的には相当嬉しいです。以前Andoroidアプリのあまりの出来の良さからORTのファンになって以来、アプリでの提供を心待ちにしていたのですが、それが大幅にパワーアップしてORCとして帰ってきました!
読むことの出来る本
本の内容はOxford Reading Treeを含む、900冊が利用できます。ORT300冊だけでも相当ボリュームありますよね!それに加えてオックスフォード大学出版局のグレイディッド・リーダーを12シリーズが約600冊読めます。
アプリについて
以前利用してたORTのアプリと比べ、ORCは相当使いやすそうなレベルまで引き上げられていました。以前のアプリも驚くほど使いやすかったのですが、それがさらに磨き上げられているのですから、たまりません。ORT以外にもシリーズごとに特殊な機能も付いているようです。
個人で申し込みできない
この最高のサービスですが、一つだけ問題がありまして、現在のところ個人での申し込みができません。日本の教育機関や塾を通して利用申請する必要があります。これはググるといくつか提供先が見つかりますが、それぞれ金額に差がありますので、ご注意ください。
以下にORC申し込みについてまとめてくださっているサイトのリンクを張っておきます。
どのサービスを使うか
3つほどサービスを挙げましたが、どのサービスも素晴らしく、多読を始めるにあたって効果を発揮するでしょう。個人的にはORTの機能が素晴らしいと感じているのでORCをおすすめします。
しかし基本的な機能に大きな差はないと思うので、アメリカの教科書で学びたい場合や、ラダーシリーズが読みたい場合など個々の好みによって選んでいいかと思います。金額で考えると、どのサービスも1年で何冊読むかにもよりますが、読めば読むほど得することになると思います。
デジタルなデータ書籍であるということ
これらのサービスは最高に多読向けです。ただし、オンラインコンテンツである以上、誰かに貸したり、パラパラとペーパーバックの質感をめくって楽しむような、読書好きな人が普段している楽しみを味わうことは出来ませんよね。
そのあたりは割り切って考えるしかありません。その代わり「音声」「単語学習機能」「ゲーム」「学習記録」など、リアルな本では得られないものも付いてくるのですから。