5年ほど前に購入して以来、本棚に収まっていたHolesを、先日ついに読み終えることが出来ました。読むまでの時間は8時間程度、これまでに何度かトライしてみたのですが、知らない微妙な単語や構文などに惑わされ諦めることが多かった本でした。
さすが多くの人がオススメしてるだけあって面白かったです。最初の主人公の環境や過去の呪いのあたりを過ぎると、一気に話が面白くなっていきます。半分超えたあたりからは、純粋に好奇心のみで読み進めることができました。
Holesに出てくる重要単語
以下は読んでて意味がわからず調べた単語です。tangle/dangle/tumble/stumbleの4つは共通イメージがあるので特に覚えやすかったです。gle / ble が接尾語にあると「グラグラしている」というイメージがしっかり定着しました。
tedious | 長ったらしくて退屈な, あきあきする, つまらない |
evaporate | 蒸発させる |
lumpy | かたまりだらけの |
dedicate | (…に)ささげる |
incarcerate | 監禁する, 投獄する, 幽閉する |
pursuant | 準じて; 従って |
jurisdiction | 司法権, 裁判権, 支配(権), 管轄, 権限 |
strenuous | 奮闘的な, 熱心な |
stumble | つまずく, よろめく |
dangle | ぶら下がる, ぶらぶら揺れる |
tumble | 倒れる, ころぶ, 転落する |
tangle | (…を)もつれさせる |
grimace | (苦痛・不快・嫌悪などを表わす)しかめっつら |
clod | かたまり |
suckle | (…に)乳を飲ませる |
forlorn | 寄るべのない, 孤独な, 心細い, みじめな |
ointment | 軟膏(なんこう) |
resent | (…に)腹を立てる, 憤る, 憤慨する |
foul | 悪臭のある, むかつくような |
odor | (物質のもつ)におい, 臭気, (特に)悪臭 |
precipice | (ほぼ垂直の急な)絶壁, がけ |
runt | (動物のひと腹の子の中で発育不良の)小さな子 |
shrivel | ~を萎びさせる, しぼませる, 縮ませる |
多読で単語を覚えるということ
最後の方は面白すぎて一気に2時間ほど集中して読みました。その時、ふと単語の意味を調べなくても理解できていることに驚いたんですよね。完全にHolesの世界観に浸っていたので調べずとも意味が推測できたわけです。そこで身につけた単語は本当の意味で理解できたんだろうと思っています。
日本語で訳せって言われたらパッと出てこないけど、イメージは完全に掴んでいる状態でした。
日本語に訳して考えると、結局いずれかの言葉を当てはめることになりますが、実際には一対一で意味が存在するわけではないんですよね。「run」ひとつとっても「走る」以外に「経営する」「動かす」など多数の日本語が存在します。
単語一つ一つごとに、これらを覚えていくことは現実的に無理であり、使用される場面に応じて基本的なイメージを掴んでいく必要があります。このイメージこそが多読という行為で自然に身につけることが出来る貴重なものです。
Penguin readerなどの語彙制限本を除けば、Holesは多読の最初の関門となりますが、読めば必ず力となるおすすめの書籍です。